【ボディメイカーが解説】ダイエット目的のファスティング(断食)がリバウンドしやすい理由

ダイエット
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ベストボディモデルジャパン全国ファイナリストであり、現在は宮崎県にて体作りができる肉バル「Coco Bowls」を経営し、パーソナルトレーナーとしても活動。 元84kg→68kgのボディメイク経験から「ダイエットは正しい知識と食事」を啓蒙中。フィットネスは人生をより楽しむための手段。

ダイエットをしよう!と思い、その方法をファスティングや断食を選ぶ前に少し待ってください!

というのも、ファスティングや断食は、一時的に「体重」は落ちやすいですが、リバウンドしやすく、今後太りやすい体になる可能性が高いダイエット法です。(あくまでも可能性が高い)

今回は、そんなファスティングや断食をダイエット目的で行う前に知っておいてほしいことをお伝えします!

 

ファスティングや断食がリバウンドしやすい理由

結論から申し上げますと、「筋肉が落ちやすいから」となります。

生理学によると、私たちの体は常に”脂肪”と”糖”をエネルギーに変えて生活しています。

ファスティングや断食を行うと、体に栄養が足りていない状態が続きます。
その間、もちろん脂肪もエネルギーとして使わるため脂肪は落ちますが、同時に筋肉も分解されエネルギーとして使われます。

つまり栄養が足りていない状態は、脂肪と同時に筋肉も落ちやすくなります。

 

筋肉が落ちるとなぜリバウンドしやすいのか?

 

私たちの体がカロリー(エネルギー)を消費するには3つの代謝があります。

  1. 基礎代謝(何もしなくても消費するカロリー)
  2. 活動代謝(体を動かすことで消費するカロリー)
  3. 食事誘発性熱産生(食事を摂ることで一時的に増える消費カロリー)

です。

これら3つの消費カロリーは、筋肉が増えれば増えるほど増え、逆に筋肉が少なければ少ないほど少なくなります。

コウセイ
マッチョになる必要はありませんが、筋肉はあった方が何かと便利ですね

ファスティングや断食は”体重”は落ちるが”代謝”も落ちる

脂肪と筋肉の同じ重さと大きさの違い

ファスティングや断食は体重だけで言うと、落ちやすいです。

なぜなら、食事をほぼ摂らないことから、体から水分が抜け、脂肪と同時に筋肉も落ちるためです。

上の写真でもわかる通り、筋肉は脂肪と比べると体積は小さいですが重いため、筋肉も落ちやすいファスティングや断食では”体重”は落ちやすいのです。

また、体の70%は水分でできており、水分が抜けるだけでも体重はすぐに落ちます。

このことからファスティングや断食は、体重は落ちやすいが、代謝も落ちやすい可能性が高いといえます。

こちらの記事も参考になります↓

ダイエット=体重を落とすこと、じゃない!73kgのビフォーアフター!

 

代謝の落ちた体に通常の食事を摂ると以前よりも脂肪が付きやすくくなる

ファスティングや断食を終え、回復食などを経て、通常の食生活に戻したとします。

例えば、ファスティングや断食の前までは2500kcalを一日に消費できる体であった場合に、一日2500kcalの食事を摂ってい太りも痩せもしませんが、もし代謝が落ち一日に2000kcalを消費する体になってしまった場合、同じ2500kcalの食事を摂ってしまったら500kcalのオーバーカロリーとなってしまうため、太りやすくなってしまいます。

 

”ダイエット目的”のファスティングや断食は推奨しません

今回お伝えした内容は、あくまでもダイエット目的での話であって、それ以外を目的としてファスティングや断食を行う場合はまた別の話であります。

ダイエットを行う場合は、必要な栄養はしっかりと摂り、できれば筋トレを追加することで、太りにくく、リバウンドしにくい体を手に入れることができます。

ぜひダイエットされる際は今回のことを頭の隅に入れておいてみてくださいね!